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鹿児島県曽於郡大崎町菱田3689番地

お知らせ

○○の秋

めっきり朝晩は寒くなりました。それでも日中は、日差しがあるとまだまだポカポカと温かく感じます。そんな鹿児島の「秋」を探してきました。(長文注意です)

<スポーツの秋>と言えば「トレッキング」。湧水町にある霧島山の西端部に位置する栗野岳に登ってきました。「日本一の枕木階段」から登り始めます。ここで慌てず、準備運動も兼ねて一歩一歩進みます。ここの枕木は昭和63年に廃線となった旧国鉄山野線の枕木7000本が使用されており、左561段・右555段の階段となっています。階段の上の展望台からは自分が登ってきた枕木階段が一直線となってきれいに見えます。ここまではハイキング気分で、幼稚園児がいらしゃるご家庭でも気軽に登れます。ただここからは、ちょっとした登山道になります。1時間ほど歩いたのち分岐を右に入ると、目の前がぱっと開けた「見晴台」に到着します。ここからは、硫黄山から立ち上る白い噴気と韓国岳が良く見えます。また眼下には、九州電力(株)大霧発電所(地熱発電所)が見えます。

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「エネルギー」のブログの時には触れませんでしたが、火山や温泉が多い日本にとっては夢のような再生可能エネルギーです。輸入エネルギーに頼らなくて済み、無尽蔵にあり、またCO2の排出がなく、そして太陽光発電や風力発電のように季節や天候に影響されずに安定して発電できます。ただデメリットとしては、地下深くまでの掘削が必要となり初期コストがかかりますし、思ったよりも発電効率が良くないようです。また、立地に適した場所は、たいがい国立公園だったり温泉などの観光地だったりするので、景観を損ねる地熱発電所はなかなか建設できません。おっと、脇道に逸れてしまった。このままではブログのなかで道に迷って遭難してしまう、、、。 足元に目をやると、可憐なリンドウが咲いていました。小学生がいらっしゃるご家庭でしたら、ここでお弁当を食べて同じ道を引き返せば楽しいハイキングとなることでしょう。同じ道を戻るのが嫌いな私は、そのまま栗野温泉まで回り込んで下山する周回コースを進みました。このコースには全部で5つのピークがあり、先ほどの見晴台がピーク3(1069m)であり、栗野岳はピーク5(1102m)になります。ここはまったく見晴らしがなく、ちょっと手前の開けた場所まで戻って、改めて噴気の立ち上る硫黄山と韓国岳を堪能しました。(続く)

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<芸術の秋>と言えば「芸術鑑賞」。栗野岳の登山口からすぐそこにある「霧島アートの森」に行ってきました。入ってすぐ、まずは草間彌生のびっくりアート「シャングリラの華」がお出迎えです。ここは鹿児島県立で入園料は格安(320円)。現在館内改修のため屋内展示物は見れませんが、草間彌生の「赤い靴」だけはばっちり見ることができます。人の背丈よりも大きなその作品は、彼女の象徴的な水玉模様をもち、とても存在感があります。とにかく「映える」撮影スポットですね。今月15日からはイスラエルのテルアビブで個展が開かれているようですが、すでに年内の予約は不可能な状況だとかで、その人気ぶりにはびっくりです。そう言えば、瀬戸内芸術祭のときに直島の桟橋の突堤で見た彼女の「南瓜」(かぼちゃ)は、今年の8月に台風9号よる高波にさらわれ、海に流されて破損したらしいのですが、その後修復したんでしょうか?同じ直島にある安藤忠雄の作品「地中美術館」も大きく心揺さぶられる構造物でした。またまた脱線ですね。 というわけで、「霧島アートの森」では野外作品しか見れなかったが、登山後の痙攣した足を引きずりながらの鑑賞は辛く、早々に退散しました。どうも私にとっては、芸術とは理解しがたいもののようです。(また、続く)

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<紅葉の秋>ならば、山に行っていっぱい見ることができます。ただ、そのなかでもぽつんと紅葉している紅葉(もみじ)が気になりました。斜面を降りて近くで撮影したのですが、斜面を戻ろうにも足の筋肉が痙攣して身動きが取れず、日頃の車通勤による身体の衰えを実感させられてしまいました。これはマズイと思い、疲れ切った足腰をいたわるため、これまた近くにある西郷さんゆかりの栗野岳温泉「南洲館」におぼつかないアクセルとブレーキを何とか操作して行きました。温泉に入る前に、まずは宿の裏手にある「八幡大地獄」へ。ここは、九州有数の面積を誇る噴気孔があり、足元の地面はグツグツとしており、目の前ではモウモウと噴気が立ち込めていて、自然の雄大さに圧倒されてしまいました。ここの温泉には3種類の温泉があります。「蒸し風呂」はコロナ禍のため閉鎖中、まず入った「竹の湯」は泥湯でお湯はぬるめです。足元の泥をすくって腕や顔に塗りつけましたが、洗い場には蛇口がなく、仕方なく上澄みのお湯で流しました。いつまで経っても温まらないので、早々に切り上げて「桜の湯」に移りました。こちらは熱めの単純硫黄泉で、しっかりと温まりました。少しまったりしたのと眠気もあり、浴槽の横で上向きに寝ていたら、地元の方が入ってこられました。小っ恥ずかしかったのですが、その後浴槽のなかで色々とお話しをお伺いできて、楽しいひと時を過ごすことができました。身体がほぐれた後は、志布志に向かって帰路に着きました。この日の日中は桜島が霞んで見えていたのですが、日の入り後の紅の空に浮かぶような桜島が美しく、パーキングに車を止めてパチリ。霧島温泉の湯気と桜島の噴煙が妙にマッチしていました。 (まだまだ、続く)

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<食欲の秋>と言えば「シマイシガニ」。近くの食事処で隣になった漁師の方が2匹採ったということで、お店のご主人が翌日受け取りに行くことを聞きつけ、その場で1匹キープしました。1週間ほどは水槽で確保しておいても大丈夫とのことでしたが、翌々日には早速いただきに行きました。水槽の中での元気な様子にひと安心。その模様から通称「トラガニ」とも言い、志布志でも今ではなかなか採れない希少なカニらしいのですが、何せカニは食べるのに一苦労します。よく「嫌な相手との接待には、カニ料理が一番」と言いますが、うなずけます。ひたすら脇目も振らず、身をしぶってしまいました。ごちそうさま。 (もう少しだけ続く...)

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みなさんの周りには、どんな「秋」がありますか?