紫陽花(あじさい)
先週末は、会社から車で5分の憩いの場「蓬(よもぎ)の郷」に行ってきました。ここには簡易トレーニングルームがあり、ちょこっとだけランニングして隣にあるお風呂に入れば、リフレッシュできます。ビリビリする電気風呂も結構病みつきになり、必ず入ります。勝手に腰や足の筋肉が収縮と弛緩を繰り返して、コリをほぐしてくれます。最初は、びっくりすると思いますので、まずは足先でお試しあれ。 そのあとレストランで鰻を食べるのもいいのですが、私はめっちゃ安い野菜を買って帰るのを楽しみにしています。今回ゲットした野菜は、キュウリ200円/20本、ピーマン70円/13個、大きな大根100円/1本、人参130円/7本。一人暮らしなのについつい買ってしまい、朝夕にキュウリをかじっています。さて、ここのお風呂の水風呂は隣接している平成の名水百選「普賢堂湧水源」から冷水をひいています。この普賢堂湧水源には上・中・下池があり、今は紫陽花(あじさい)がきれいに咲いています。何故だか紫陽花は、雨が似合いますよね。そのため梅雨の時期に見に行っても結構楽しめると思います。下池のウッドデッキを歩くとその足音につられるように大きな鯉たちが集まってきます。「ごめんね。今日はエサを持ってきていないんだ。」と謝りながら歩道を歩くと水車があり、中池へ。さらに歩くとぱっと開けて大きな上池に着きます。これらの池の周りにはいっぱい紫陽花が咲いています。上池をぐるっと回り込むと湧水源。飛び石を伝って近づくと、きれいな水が水草を揺らしながら、とうとうと湧き出しています。そして、そこにはハグロトンボが優雅に飛んでいます。何でもここには38種類のトンボが生息しているとのこと。それで「蓬の郷」にはトンボが描かれているんですね。
そうそう、みなさんが花だと思っている紫陽花の赤や青や紫の部分は、実は花ではありません。あれは「装飾花」というもので、普通の花だと花びらの外側にある小さな葉のような「ガク」に相当するものです。イチゴだと「へた」の部分にあたります。本当の花は、ガクアジサイ(日本原産)だとこの装飾花に囲まれた小さい点状のものです。まん丸いホンアジサイだと装飾花に隠れて見えません。この小さな花は雄しべや雌しべが退化しているため実を結びません。そのため増やすには挿し木や株分けをしなくてはなりません。 ところで、この装飾花には色んな色があるんですが、何故だか知っていますか?装飾花の色はアントシアニンという色素で決まります。普通は赤色なのですが、土壌から溶け出したアルミニウムと反応すると、青色に変化します。つまり土壌が酸性の場合にはアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、紫陽花がその水を吸い上げてアントシアニンと反応して青色になるのです。逆に土壌がアルカリ性の場合には、アルミニウムが溶け出さず、紫陽花は赤色になります。中性~弱酸性なら紫かな。ということは、肥料を選べば好みの色の紫陽花を咲かせることができるはず。うっとおしい梅雨の合間の、ほっとしたひと時でした。