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鹿児島県曽於郡大崎町菱田3689番地

お知らせ

開聞岳

先週、台風6号の影響で雨模様だった大隅半島を離れ、薩摩半島に行きました。温泉で有名な指宿(いぶすき)には一切目もくれず、開聞岳(924m)を目指して。途中、ひまわり畑とお茶畑を横目にして「かいもん山麓ふれあい公園」に車を停めて登山スタート。登山口からはすぐにハンミョウが登山道を道案内してくれました。この派手な色合いの虫は、別名「ミチシルベ」と言われており、近づくと道の先へ先へと飛んでいきます。最初からガレ場の登山道は、開聞岳をらせん状にひたすら登りが続いていきます。眺望もなく、ほとんど修行のような感じでひたすら前へ前へと歩いていきました。5合目ではぱっと目の前が開けて、長崎鼻の海岸線と遠く大隅半島が見えてほっとしました。さらに登ると7合目すぎに岩場となり東シナ海が眼下に見えます。このあとは梯子などを登り、バテバテになりながらやっとの思いで頂上に着きました。ここからの眺望は素晴らしく、頴娃(えい)町の海岸線が枕崎方面に延びているのが見え、また九州最大のカルデラ湖である池田湖もよく見えて、「頑張って登ってきてよかった」と思いました。ただ頂上は風が強く、寒いくらいでした。そこで岩陰に腰掛けて早朝に握った梅干し入りおにぎりをほおばりながら、体調の回復を図りましたが、なかなか回復しません。そうこうしているうちに頂上に雲がかかってきて視界が悪くなってきたため、急いで下山することにしました。しかし普段からの不摂生により腹周りを中心に付いた自前のおもりのため、下りはさらに足の筋肉を酷使することとなり、足場が悪いこともあって、へとへとになりました。昔、富士山に登ったこともありますが、富士山も開聞岳も登る山ではなく、下から眺める山じゃないかと思いました。(自分の体力のなさを棚に上げての、勝手な言い草ですので、あしからず)

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下山後にはやはり温泉。この近くには地元に愛されている100円ちょいで入れる公衆温泉がいくつかあります。さて、海沿いから見る開聞岳はやっぱりうっとりするくらい美しく、特に長崎鼻と番所鼻からは海に浮かぶ円錐形の山容がひときわきれいに見えます。またようく見ると700mあたりにくびれがあることが分かります。開聞岳はこのくびれより下がコニーデ型、上がトロイデ型の二重火山になっています。

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そうそう、驚いたことにもう稲穂が垂れていて、そろそろ刈入れを待つ状態になっていました。

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